セカンドライフの夢に向かい戸建てリノベ!わが家を「まちの図書館」に。

20-11-2006

ジェルコリフォームコンテスト2020 公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞受賞!

リフォーム・リノベーション概要
リフォーム・リノベーション概要

奥さまの生家を建て替えた現在の家も築33年、傷みも目立ってきたため定年退職を機に1階をフルリフォーム。大量の蔵書を地域の方に開放し、人が集える家にしたいというN様ご夫妻の想いを実現するため、リビング壁面に書棚を設けライブラリーコーナーとしました。キッチンは独立型・2シンクとし、トイレはバリアフリー仕様に。既存の玄関とは別に、小上がり和室に新設した縁側を庭続きのパブリックエントランスとした、開放的なスペースが誕生。「将来はコミュニティカフェのような場に」と夢は広がり、充実した毎日を過ごされています。

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リビング
リビング

リビングの凸部分を活用し、オープン書棚を設置。陽光がそそぐ明るいスペースにはベンチとミニ書棚を置き、腰かけてゆっくり本を手に取れる、図書館のような空間が生まれました。

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リビング、和室
リビング、和室

人の集いを意識し、ピアノはリビングの中央に配置。奥さまの趣味の合唱仲間が練習に集えるよう、窓には内窓を入れ防音対策もしっかりと施しました。

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キッチン
キッチン

キッチンは既存の間取りを活かし、将来コミュニティカフェとして運営できるよう独立した配置に。開口のある対面式なので、リビングの様子を見渡せ、コミュニケーションを取りながらキッチンに立つことができます。

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和室
和室

リビングとエントランスに面した小上がり和室。リビングや外の気配を感じつつ、扉を閉めると寛ぎのスペースにもなり、仕事でオンラインのやりとりをされる際にも活用されているそうです。和の雰囲気を大切にするため、エアコンの配管は見えないように設置しました。

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和室
和室

自然の光がさしこむ穏やかな採光になるよう、エントランスと和室には障子を活用。温かみのある心地よい空間が生まれました。

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和室
和室

もとの和室の主要な柱は動かさず、残った有効寸法で、既存の神棚やタンス、床の間などをすっきりと納めました。小上がりとエントランスとの床高低差50センチを活かした床下収納庫は、開閉しやすくスペースに無駄のない仕上がりに。

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室内ドア(洗面室・リビング)、手洗い器(トイレ横)
室内ドア(洗面室・リビング)、手洗い器(トイレ横)

洗面室のスペースをより広く取れるよう、洗面室と、プライベートな玄関からリビングへの2つの室内ドアを斜めに配置。プライベートとパブリックのゾーニングも叶いました。

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洗面室、浴室
洗面室、浴室

浴室を省スペースの引戸にして脱衣スペースもしっかり確保。限られた空間を最大限活用し、リネン庫をトイレ間仕切り側に設けました。

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洗面室(洗面台横)
洗面室(洗面台横)

洗面室のスペースを確保するため、洗濯機は、洗面室横の階段下に配置しました。お風呂のお湯取りホースを、洗面室を経由して洗濯機まで通せるよう、洗面台と既存窓の間仕切り壁の隙間を活用。洗面室の床から窓枠下端までスリット開口を設け、階段下の洗濯スペースへつなげています。

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トイレ
トイレ

アクセントクロスの明るいイエローと落ち着いたブラウンの設えが調和する空間に。入口を広く取り、車いすでも不自由なく出入りできるよう、扉の軌道や壁からの突起物まで計算し、扉のサイズをオーダーしています。

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和室、エントランス
和室、エントランス

和室前のエントランスは、内と外をゆるやかにつなぐ、どこか懐かしい縁側の佇まい。靴を履いたまま和室の小上がりに腰かけておしゃべりできます。

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エントランス
エントランス

地域の人が気軽に立ち寄れるよう、庭から直接入れる土間エントランスを設けました。

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庭、エントランス
庭、エントランス

庭から家の中へ直接出入りできる動線で、訪れる人をおおらかに迎えるパブリックエントランス。車いすの方も安心して立ち寄れるよう、スロープを設置しました。掃き出し窓の周囲には、和風の庭に合うサイディング(外壁材)を施し、わびさびを感じさせるシックな仕上がりに。

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建物
戸建て
築年数
33年
費用
1,045万円(税込)
面積
68.58m²
構造
木造
リフォーム内容

1階全面改装

※工事費用、それに伴う消費税額はお引き渡し当時のものです。

間取り

ビフォー・アフター

リビング

四角形ではないリビングの形状を活かし、活用できる壁面は全てオープン書棚にすることをご提案。書庫のスペースを確保しなくてよい分、リビングを広く取ることができ、空間にゆとりが生まれました。

キッチン

勝手口をなくし、キッチン内にシステム収納を新設しました。将来的には、調理した飲食物を提供できるコミュニティカフェのようなスペースにというご希望があり、保健所の基準に対応できるよう、独立型で、2シンクのキッチンに。2シンクのキッチンは、システムキッチンや業務用では適当な物がなく、大きさ違いのシンクを二つ並べるプランをご提案。既存のコンロを再利用したいというご希望も叶いました。

お客さまのご要望

  • 家をオープンにし、地域の方が利用できる空間にしたい。

  • 大量の蔵書を整理・収納し、子ども達にも読んでもらいたい。

  • 庭から家へと、出入りしやすい動線にしたい。

  • キッチンは2シンクに。

  • 車いすの方も不自由なく入れるバリアフリー対応に。

  • まるごと新しくするのではなく、可能ものは活かしてほしい。

東京ガスリノベーション
からのご提案

  • 主要な柱は動かさず、残った有効寸法を最大限活かせるよう綿密に計算し、基礎補強もしっかりと行いました。LDKを囲む壁は二重サッシを採用。和室土間側を縁側とし、障子で区切ったことで、エントランスが風除室のような間取りになり、開放感を生み出しながら、耐震性と断熱性が高まりました。

  • 築30年以上で、各所に傾斜や柱のゆがみもありましたが、下地を補正しながら水平垂直の和室となるよう、ミリ単位の調整を行いました。床見切りの交点と建具枠の角を合わせ、直角の箱となる畳収納のボックスがはめ込めるよう計算。現場の職人さんにも協力を仰ぎながら造作していきました。

  • 書棚は、配置予定の本や物をお聞きし、棚板ごとにかかる重量を計算、厚みや枚数・奥行きを変えて耐久性を高めました。固定部分の穴やビスには木栓処理を行い、目立たないよう仕上げています。

お客さまからのご感想

お客さまからのご感想
  • 母から受け継いだり買い集めたりした本をはじめ、子どもの本もたくさんあったので、いつかは整理して地域の方に開放したいという願いが叶いました。地域の方が自由に出入りできる「まちの図書館」のような存在になったら…と、これからの生活が楽しみです。

  • 担当の方は、私たちのスケッチ案そのままではなく、想いに寄り添いながらも、こちらが考えつかなかったプランを提案してくれました。エントランスの取り方やピアノの置き場所、和室の配置、書棚をすべてオープンにする案など、私たちの違和感や悩みを全て解決してくれるプランで、プロの発想力に感動しました。

  • 1階部分の全面リフォームでしたが、2階に住みながらの工事をしてくれて助かりました。倉庫に預けていた荷物を、引越し業者の繁忙期が来る前に運び込めるよう和室だけ先に仕上げるなど、工程・段取りにも細やかな配慮が感じられました。

  • リフォームしたことで、生活を楽しもうと思えるようになったのも嬉しいです。物の置き場所が整ったことで、好きな花を飾ろうと思ったり、目に入った本をふっと手に取るようになったり。これまで「家で寛ぐ」という感覚がなかったので、リフォームで暮らし方がこれほど変わるのかと実感しています。

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